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胃カメラのこと

Q 胃がん検診としてバリウム検査を受けていますが、胃カメラのほうがいいですか?

A バリウム検査は、多くの方にとって、あまり抵抗なく受けられる検査で、外科手術で治せる段階の胃がんを発見できることで、胃がんで亡くなる方を減らすことができました。
このため長く、胃がん検診としてバリウム検査が用いられています。
定期的にバリウム検査を受けられていれば、手術できないほど進行してしまう前に、胃がんを見つけることができるでしょう。

それに対して胃カメラ検査は、正直なところ楽とは言えない検査です。
しかし、数ミリの大きさの早期胃がんや、バリウム検査では見つけることが難しい、平たい形の胃がんも見つけることができます。

ここで、是非知っておいて頂きたいのが、内視鏡での胃がんの治療法が、この二十数年で飛躍的に進歩したことです。
以前は、胃がんというと、おなかを切り、胃を切って胃癌を完全に取り除く、という外科手術が当たり前でした。
しかし現在は、小さな胃がんの多くは、おなかを切ったり胃を切ったりせずに、口から入れた胃カメラの先で削って「完治」できるようになりました(保険適用)。
これにより、治療のための入院期間が非常に短くなりました。
また、おなかや胃を切ると、食べられる量が減ったり他の臓器との癒着が起こったり、治療後の身体への影響は避けられませんが、内視鏡での胃がん治療では、胃の内側を削るだけなので胃は丸ごと残り、治療前とほぼ変わらない生活ができます。
さらに、小さな胃がんの場合、ほとんど放射線治療や抗がん剤治療の必要もありません

胃がんは、いつ誰がなってもおかしくない病気です。でも万一胃がんになっても、なるべく小さいうちに見つけることで、生活や仕事への影響は少なくて済みます
そのような意味では、胃カメラ検査で、できるだけ小さいうちに、胃がんを見つけて治療を受けていただきたいと思います。

Q 胃カメラが怖くて、検査を受ける勇気が出ません!

胃カメラ検査が怖いと思うのは、当然のことです。私自身も、痛い検査や怖い検査は受けたくないので、なるべく楽に受けて頂けるよう、いろいろな方法を取り入れています。

その1 細い胃カメラを使う。

当院で使用する胃カメラは全て、直径5~6ミリの細径カメラです。
通常、鼻から入れるためのカメラですが、口から検査する時も、この細いカメラを使って行いますので、より、喉の違和感を抑えることができます。

その2 鼻からの胃カメラも可能。

口からの検査だけでなく、鼻から胃カメラを入れる検査も行っています。口からカメラが入るより「オエッ」となることが少ない、と言われる方が多いです。

その3 鎮静剤を使用しての検査。

胃カメラ検査への恐怖感がとても強い方には、眠くなるお薬を使って、うとうとされている状態で検査を受けて頂く方法があります。
気が付いたら検査が終わっていてホッとした、思ったより楽だった、と言われる方が多いです。

何も症状がないうちが、早期胃がんの見つけ時です。「あのとき受けていれば」と後悔される方が、少しでも減るよう、力を尽くしたいと考えております。
思い切って、胃カメラ検査、受けてみられませんか?

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