メニュー

内視鏡検査

内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)

当院では消化器内視鏡専門医の女性医師水曜日はたで内科クリニック院長、男性医師)による上部内視鏡検査(胃カメラ)、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行っております。

上部内視鏡検査(胃カメラ)では、経口、経鼻どちらでも挿入可能な最新型の細径内視鏡を使用します。ご希望の方には鎮静剤を使用し、うとうとした状態で検査を受けていただくことができます。

令和5年4月より、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)も開始いたしました。切除可能なポリープは検査時に切除することもできます。

初めての大腸カメラで心配な方は、院内で下剤を内服して頂くこともできます(検査の方専用のトイレあり)。もちろん自宅で内服したい方は、内服してから来院頂くこともできます。また、胃カメラと同様、鎮静剤を使用して、うとうとした状態で検査を受けていただくことができます。

当クリニックの内視鏡は、富士フイルム社製の最新内視鏡システムのLASEREO7000を採用しております。

光源装置:LL-7000 

プロセッサー:VP-7000 

波長の異なる2種類のレーザー光の発光比率を変え,粘膜表層の微細な血管や表面構造などを強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」や,粘膜の赤色領域部分の微妙な色の違いを強調し炎症箇所、微小ながんを見つけやすくする「Linked Color Imaging(LCI)」などにより,微小な病変の観察をサポートする内視鏡システムです。

 

 

LASEREO 7000システム | 富士フイルム [日本]

 

ピロリ菌について

Q ピロリ菌ってなに?

ピロリ菌は胃粘膜に感染する細菌です。
感染するのはまだ免疫機能が未発達な子供の頃です。
日本で上下水道が整備された頃から、ピロリ菌に感染している方は少なくなってきています。
若い方の方が比較的感染は少ないです。


Q ピロリ菌に感染すると、なにが悪いの?

ピロリ菌の何が悪いかというと、胃癌が発生するリスクが高くなることです。
胃癌になった人の約8割にピロリ菌感染がみられたことが分かっています。
また、ピロリ菌の除菌をすることで胃癌になるリスクを減らせることが分かっています。
このため、胃の症状が無くても一度はピロリ菌の感染があるかどうか、検査をお勧めします。


Q ピロリ菌に感染すると、なにが起こるの?

ピロリ菌に感染すると胃粘膜には慢性胃炎が起こります。症状がないことが多いので、気がつかないうちに慢性胃炎が進行していきます。慢性胃炎が続くと胃粘膜は「萎縮」してしまい、正常より薄く胃酸の分泌も少なくなります。この状態を「萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)」といいます。
胃の内視鏡検査(胃カメラ)を受けると、萎縮性胃炎は見た目で分かります。そのときにはピロリ菌の感染が疑われるので、 ピロリ菌検査をお勧めすることになります。
胃の粘膜に萎縮性胃炎がみられる方には、胃癌ができやすいことが分かっています。


Q ピロリ菌の検査は、どうやってするの?

いくつかの検査方法があります。それぞれメリット、デメリットがあります。当院では内視鏡を使って行う培養検査をお勧めしています。ピロリ菌感染の有無だけでなく感染がある場合、どんな除菌薬がいちばん効果があるのかについても調べることができるからです。内視鏡を使わない場合、血液検査(胃がんリスク検診、ピロリ抗体)、尿素呼気試験をすることもできます。

1)ピロリ菌培養検査

胃の内視鏡(胃カメラ)検査中にゴマ粒程度の大きさの胃粘膜を採取して、それを培養して行う検査です。胃カメラをしないとできません。胃カメラ検査の際に、胃癌にかかっているかどうかについても確かめることができます。

【受診の流れ】
  • 胃カメラの検査中に検査を行います。
  • 結果が出るまで14日程度かかります。
  • 検査結果は、再度来院いただき、医師からご説明します。
2)ABC検査(胃癌リスク検査)

採血するだけで、ピロリ菌感染が検査できる方法です。
ピロリ菌の感染が起こると、体の中にピロリ菌抗体が作られます。抗体陽性の方は感染有りと考えられるのですが、除菌治療を受けた後の方でも、しばらく陽性と出る期間があるので注意です。 しかし、今胃癌にかかっているかどうかについては分かりません。
同時にぺプシノゲン値を調べることで、萎縮性胃炎があるかどうかの判定ができるので、それによって 、今の時点で自分は胃癌にかかるリスクが低いのか高いのか(萎縮性胃炎がある方は、胃癌のリスクが高いです)ということも分かります。

【受診の流れ】
  • 来院いただき、採血します。
  • 結果が出るまで3日程度かかります。
  • 検査結果は、再度来院いただき、医師からご説明します。
  • 検査費用についてはお問合せください。

2)尿中/便中ピロリ抗体検査

尿や便に出てくるピロリ菌抗体を調べます。採血が苦手な方にはお勧めです。
今胃癌にかかっているかどうかについては分かりません。

【受診の流れ】
  • 来院いただき、まず診察を受けてください。
    尿中検査の場合は、院内で採尿をします。
    便中検査の場合は、受診後に容器を準備します。後日、ご自宅で採便し、お持ちいただきます。
  • 結果が出るまで尿中検査は3〜6日、便中検査は2〜4日程度かかります。
  • 検査結果は再度来院いただき、医師からご説明します。
  • 検査費用についてはお問合せください。

3)尿素呼気テスト

吐いた息の中に含まれる成分を分析して、ピロリ菌感染を判定します。
しかし空腹時でなければ検査ができません。
また、ある種の胃薬を内服されている方は、検査結果が正確に出ないことがあります。
今、胃癌にかかっているかどうかについては分かりません。

下記のお薬は、少なくとも尿素呼気テストを受ける2週間前より中止して下さい。(内服中の場合、検査の判定が偽陰性になることがあります)

プロトンポンプ阻害薬(PPI) タケプロン パリエット オメプラール ネキシウム ランソプラゾールなど
胃粘膜保護剤 アルサルミン ガストロームなど
抗生物質・抗菌薬 サワシリン クラリスロマイシン クラビットなど
ビスマス製剤 次硝酸ビスマス
【受診の流れ】
  • 上記に記載の胃薬を内服していない方は、朝食を抜いて来院ください。水は飲んでも構いません。コーヒー、紅茶、お茶は飲まないようにしてください。
  • 結果が出るまで7日程度かかります。
  • 検査結果は、再度来院いただき、医師からご説明します。
  • 検査費用についてはお問合せください。


Q ピロリ菌感染があるので、すぐに除菌したいのですが...

ピロリ菌感染があると分かったら、除菌よりも先に、今まさに胃癌ができていないかを確かめる事が重要です。
除菌している間に胃癌が進行してしまうかもしれないからです。(除菌治療には、出来てしまっている胃癌を消す効果はありません)。
このため、ピロリ菌感染が分かったら除菌の前に必ず、胃カメラ検査をおすすめします。
なお、健康診断の胃カメラ検査でたまたま萎縮性胃炎がみつかった方は、胃癌が有る無しの診断は出来ているので、ピロリ菌検査で陽性が確認できたらすぐ除菌となります。


Q ピロリ菌の検査って、毎年するの?

ピロリ菌の検査は毎年するものではありません。
一度検査を受けてピロリ菌感染が無いと分かれば、その後は受けなくて構いません。 (ピロリ菌の感染が起こるのは、免疫機能が未熟な、子供の頃です。) ただ、ピロリ菌以外の原因で発生する胃癌もあるので、ピロリ菌の感染が無い方も、定期的な胃癌検診は必要です。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME