血管年齢のこと
「血管年齢」を測定する血圧脈波検査
Q 「血圧脈波検査」ってなに?
動脈は、肺で酸素をたっぷり含んだ血液を全身に送り届ける大事な道で、本来しなやかで弾力に富んだものです。
でも、加齢による老化や喫煙・コレステロール高値・高血圧・肥満・運動不足などで硬くなっていくことが分かっています。これを動脈硬化といいます。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血をはじめ様々な病気の原因となります。
動脈の硬さがどれくらいかを表す指標に、CAVI(cardio ankle vascular index:心臓足首血管指数)があり、動脈硬化が進行するほど高い値となります。
測定したCAVIの値が、健康な人の何歳ぐらいの値になるのかを示したものが「血管年齢」です。
「フクダ電子」より画像提供
Q どうやって「血管年齢」を測るの?
当院では、心電図検査の際に同時に測定できる機器を使っていますが、血管年齢だけでも測定できます。
ベッドに仰向けになって寝て、じっとしているだけです。
手首や足首にクリップのようなものをつけたり胸元にシールのようなものを貼ったりしますが、痛みなどはありません。
Q「血管年齢」が実年齢より高いです!どうしたらいいの?
血管年齢が実際の年齢よりも高い場合は、動脈硬化が進行している可能性があります。
CAVIが9未満の正常な人に比べてCAVIが10以上の人では、冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)や脳梗塞、脳出血の発生率は2.25倍になるというデータがあります。
健診で高血圧があったり、血液検査でコレステロールや血糖の高値がある方は、適切な治療を受ける必要があります。また、喫煙や肥満など生活習慣についても考えていきましょう。