胃カメラ検査

当院の胃カメラ検査の特徴

  • 口からでも鼻からでも検査可能
  • ご希望の方は鎮静剤を使って、眠っているうちに検査終了
    (鎮静剤を使いたくない方は、使わずに検査もできます)
  • 検査中の画像がリアルタイムで見られる、患者様専用モニターあり
  • 精密検査が必要な場合は、検査と同時に組織検査も可能
    (健診で胃カメラを受けられる場合は、組織検査のみ保険が使えます)
  • 胃カメラの検査と同時に、ピロリ菌の検査も可能
    (保険適応のない場合は、ピロリ菌検査のみ自費になることがあります)
  • 検査後すぐに、結果について医師がご説明
    (鎮静剤を使用した方は、説明の前にしばらく休憩して頂きます)
  • 検査の画像を無料でお渡しします(最重要な8画像 医師が選択)

胃カメラについて気になるQ&A

Q 胃がん検診としてバリウム検査を受けていますが、胃カメラのほうがいいですか?

バリウム検査は、多くの方にとって、あまり抵抗なく受けられる検査で、外科手術で治せる段階の胃がんを発見できることで、胃がんで亡くなる方を減らすことができました。
このため長く、胃がん検診としてバリウム検査が用いられています。
定期的にバリウム検査を受けられていれば、手術できないほど進行してしまう前に、胃がんを見つけることができるでしょう。

それに対して胃カメラ検査は、正直なところ楽とは言えない検査です。
しかし、数ミリの大きさの早期胃がんや、バリウム検査では見つけることが難しい、平たい形の胃がんも見つけることができます。

ここで、是非知っておいて頂きたいのが、内視鏡での胃がんの治療法が、この二十数年で飛躍的に進歩したことです。
以前は、胃がんというと、おなかを切り、胃を切って胃癌を完全に取り除く、という外科手術が当たり前でした。
しかし現在は、小さな胃がんの多くは、おなかを切ったり胃を切ったりせずに、口から入れた胃カメラの先で削って「完治」できるようになりました(保険適用)。
これにより、治療のための入院期間が非常に短くなりました。
また、おなかや胃を切ると、食べられる量が減ったり他の臓器との癒着が起こったり、治療後の身体への影響は避けられませんが、内視鏡での胃がん治療では、胃の内側を削るだけなので胃は丸ごと残り、治療前とほぼ変わらない生活ができます。
さらに、小さな胃がんの場合、ほとんど放射線治療や抗がん剤治療の必要もありません

胃がんは、いつ誰がなってもおかしくない病気です。でも万一胃がんになっても、なるべく小さいうちに見つけることで、生活や仕事への影響は少なくて済みます
そのような意味では、胃カメラ検査で、できるだけ小さいうちに、胃がんを見つけて治療を受けていただきたいと思います。

Q 胃カメラが怖くて、検査を受ける勇気が出ません!

胃カメラ検査が怖いと思うのは、当然のことです。私自身も、痛い検査や怖い検査は受けたくないので、なるべく楽に受けて頂けるよう、いろいろな方法を取り入れています。

その1 細い胃カメラを使う。

当院で使用する胃カメラは全て、直径5~6ミリの細径カメラです。
通常、鼻から入れるためのカメラですが、口から検査する時も、この細いカメラを使って行いますので、より、喉の違和感を抑えることができます。

その2 鼻からの胃カメラも可能。

口からの検査だけでなく、鼻から胃カメラを入れる検査も行っています。口からカメラが入るより「オエッ」となることが少ない、と言われる方が多いです。

その3 鎮静剤を使用しての検査。

胃カメラ検査への恐怖感がとても強い方には、眠くなるお薬を使って、うとうとされている状態で検査を受けて頂く方法があります。
気が付いたら検査が終わっていてホッとした、思ったより楽だった、と言われる方が多いです。

何も症状がないうちが、早期胃がんの見つけ時です。

「あのとき受けていれば」と後悔される方が、


少しでも減るよう、力を尽くしたいと考えております。
思い切って、胃カメラ検査、受けてみられませんか?

ピロリ菌について気になるQ&A

Q ピロリ菌ってなに?

ピロリ菌は胃粘膜に感染する細菌です。
感染するのはまだ免疫機能が未発達な子供の頃です。
日本で上下水道が整備された頃から、ピロリ菌に感染している方は少なくなってきています。
若い方の方が比較的感染は少ないです。

Q ピロリ菌に感染すると、なにが悪いの?

ピロリ菌の何が悪いかというと、胃癌が発生するリスクが高くなることです。
胃癌になった人の約8割にピロリ菌感染がみられたことが分かっています。
また、ピロリ菌の除菌をすることで胃癌になるリスクを減らせることが分かっています。
このため、胃の症状が無くても一度はピロリ菌の感染があるかどうか、検査をお勧めします。

Q ピロリ菌に感染すると、なにが起こるの?

ピロリ菌に感染すると胃粘膜には慢性胃炎が起こります。症状がないことが多いので、気がつかないうちに慢性胃炎が進行していきます。慢性胃炎が続くと胃粘膜は「萎縮」してしまい、正常より薄く胃酸の分泌も少なくなります。この状態を「萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)」といいます。
胃の内視鏡検査(胃カメラ)を受けると、萎縮性胃炎は見た目で分かります。そのときにはピロリ菌の感染が疑われるので、 ピロリ菌検査をお勧めすることになります。
胃の粘膜に萎縮性胃炎がみられる方には、胃癌ができやすいことが分かっています。

Q ピロリ菌の検査は、どうやってするの?

いくつかの検査方法があります。それぞれメリット、デメリットがあります。当院では内視鏡を使って行う培養検査をお勧めしています。ピロリ菌感染の有無だけでなく感染がある場合、どんな除菌薬がいちばん効果があるのかについても調べることができるからです。内視鏡を使わない場合、血液検査(胃がんリスク検診、ピロリ抗体)、尿素呼気試験をすることもできます。

1)ピロリ菌培養検査

胃の内視鏡(胃カメラ)検査中にゴマ粒程度の大きさの胃粘膜を採取して、それを培養して行う検査です。胃カメラをしないとできません。胃カメラ検査の際に、胃癌にかかっているかどうかについても確かめることができます。

受診の流れ
  • 胃カメラの検査中に検査を行います。
  • 結果が出るまで14日程度かかります。
  • 検査結果は、再度来院いただき、医師からご説明します。
2)ABC検査(胃癌リスク検査)

採血するだけで、ピロリ菌感染が検査できる方法です。
ピロリ菌の感染が起こると、体の中にピロリ菌抗体が作られます。抗体陽性の方は感染有りと考えられるのですが、除菌治療を受けた後の方でも、しばらく陽性と出る期間があるので注意です。 しかし、今胃癌にかかっているかどうかについては分かりません。
同時にぺプシノゲン値を調べることで、萎縮性胃炎があるかどうかの判定ができるので、それによって 、今の時点で自分は胃癌にかかるリスクが低いのか高いのか(萎縮性胃炎がある方は、胃癌のリスクが高いです)ということも分かります。

受診の流れ
  • 来院いただき、採血します。
  • 結果が出るまで3日程度かかります。
  • 検査結果は、再度来院いただき、医師からご説明します。
  • 検査費用についてはお問合せください。
3)尿中/便中ピロリ抗体検査

尿や便に出てくるピロリ菌抗体を調べます。採血が苦手な方にはお勧めです。
今胃癌にかかっているかどうかについては分かりません。

受診の流れ
  • 来院いただき、まず診察を受けてください。
    尿中検査の場合は、院内で採尿をします。
    便中検査の場合は、受診後に容器を準備します。後日、ご自宅で採便し、お持ちいただきます。
  • 結果が出るまで尿中検査は3〜6日、便中検査は2〜4日程度かかります。
  • 検査結果は再度来院いただき、医師からご説明します。
  • 検査費用についてはお問合せください。
4)尿素呼気テスト

吐いた息の中に含まれる成分を分析して、ピロリ菌感染を判定します。
しかし空腹時でなければ検査ができません。
また、ある種の胃薬を内服されている方は、検査結果が正確に出ないことがあります。
今、胃癌にかかっているかどうかについては分かりません。

下記のお薬は、少なくとも尿素呼気テストを受ける2週間前より中止して下さい。(内服中の場合、検査の判定が偽陰性になることがあります)

プロトンポンプ阻害薬(PPI)タケプロン パリエット オメプラール ネキシウム ランソプラゾールなど
胃粘膜保護剤アルサルミン ガストロームなど
抗生物質・抗菌薬サワシリン クラリスロマイシン クラビットなど
ビスマス製剤次硝酸ビスマス
受診の流れ
  • 上記に記載の胃薬を内服していない方は、朝食を抜いて来院ください。水は飲んでも構いません。コーヒー、紅茶、お茶は飲まないようにしてください。
  • 結果が出るまで7日程度かかります。
  • 検査結果は、再度来院いただき、医師からご説明します。
  • 検査費用についてはお問合せください。

Q ピロリ菌感染があるので、すぐに除菌したいのですが…

ピロリ菌感染があると分かったら、除菌よりも先に、今まさに胃癌ができていないかを確かめる事が重要です。
除菌している間に胃癌が進行してしまうかもしれないからです。(除菌治療には、出来てしまっている胃癌を消す効果はありません)。
このため、ピロリ菌感染が分かったら除菌の前に必ず、胃カメラ検査をおすすめします。
なお、健康診断の胃カメラ検査でたまたま萎縮性胃炎がみつかった方は、胃癌が有る無しの診断は出来ているので、ピロリ菌検査で陽性が確認できたらすぐ除菌となります。

Q ピロリ菌の検査って、毎年するの?

ピロリ菌の検査は毎年するものではありません。
一度検査を受けてピロリ菌感染が無いと分かれば、その後は受けなくて構いません。 (ピロリ菌の感染が起こるのは、免疫機能が未熟な、子供の頃です。) ただ、ピロリ菌以外の原因で発生する胃癌もあるので、ピロリ菌の感染が無い方も、定期的な胃癌検診は必要です。

Q ピロリ菌の検査は、どのくらい費用がかかるの?

ピロリ菌は胃がん発症のリスクになるので、どんな方でも一度は確認して頂きたいですが、保険適応となる方には条件があります。詳しくは、医師の診察を受けて頂く必要があります。

自費で受けられる場合は、ABC検査(胃癌リスク検査)、尿素呼気テスト、が6~7千円、尿中/便中ピロリ抗体検査が、3~4千円です。ピロリ培養検査は、胃カメラ検査の所見に基づいて、必要がある方に行われるので、基本的に保険で行われる検査です。

大腸カメラ検査

当院の大腸カメラ検査の特徴

  • 下剤が4種類から選べます
    (液体の下剤が苦手な方に錠剤型の下剤あり。※持病により使えないものもあります。)
  • 検査食のご案内があります
    (検査時に食物残渣が大腸に残りにくく、下剤の効きがよくなります)
  • 下剤はご自宅でも、院内でも飲めます
    (院内で下剤内服中の方専用のトイレあり)
  • 胃カメラと大腸カメラの同日検査可能
  • ご希望により鎮静剤を使用して眠ったまま検査可能
    (鎮静剤を使いたくない方は、使わずに検査もできます)
  • 検査中の画像がリアルタイムで見られる、患者様専用モニターあり
  • 検査後すぐに、結果について医師がご説明
    (鎮静剤を使用した方は、説明の前にしばらく休憩して頂きます)
  • 検査の画像を無料でお渡しします(最重要な8画像 医師が選択)
  • ポリープ切除可能
    (大きなものは一泊入院が望ましいので、入院病床のある施設へご紹介します)
  • 女性医師による検査
    (月経周期と重なってしまっても、気にせず検査可能です)

大腸カメラについて気になるQ&A

Q 健診を受けたら、「便潜血陽性」と言われました。大腸カメラ受けないとダメ?

便潜血の検査で陽性の結果が出た方のうち、実際のところ、ほとんどの方は「肛門周囲からの出血(肛門が切れたり、もともとある痔核からの出血など)」が原因です。そのため「便潜血?どうせ痔でしょ?」とそのままにされている方も多いです。

しかし、便潜血陽性の結果の中には、必ず大腸癌によるものが隠れています。残念ながらそれを確認するには、大腸カメラの検査が必要です。CTやMRI、PET検査では、「蠕動運動」といって、自然に伸びたり縮んだりする腸管の部分は、正確に検査できないことが多いのです。また、大腸カメラ検査を受けて頂くことには、二つの大きなメリットがあります。

ひとつめは、無症状のうちに大腸にできてしまっている、ポリープを見つけられること。

大腸癌はほとんどが、ポリープとしてでき始め、大きくなるにつれて癌化し始めます。

1cmを超えてくると癌化の可能性が出てきますが、この段階では便通にも何も変化はないですし、もちろん便潜血検査にも異常は出ません。ポリープのうちにカメラを使って切除してしまえば、お腹を切って大腸癌の手術をするという事態は防ぐことができます。

ふたつめは、自分が何年に一度大腸カメラを受けたらよいのかを判断できるということ。一度大腸カメラの検査を受けて何も異常がなかった方は、3年間は大腸カメラ検査を受けなくても、大腸癌によって命にかかわるような事態にならない、という統計結果があります。もしポリープが見つかったら、その翌年は再度大腸カメラ検査を受けて頂きますが、その再検査で問題がなければ、やはり3年間は受けなくても安心できます。

Q 大腸カメラの検査は、下剤を飲むのが大変だと聞きました。

大腸には、ふだん「宿便」が溜まっているため、そのままカメラを入れても便で腸の内側が隠されて、よく観察できません。正確な検査のためには、腸の内側を洗い流すような下剤を飲んでいただく必要があります。
今は様々な種類の下剤があるので長所・短所を説明し、ご希望に応じた種類の下剤を処方させていただきます。「前より味が良くなった」「粒の薬があるから助かる」というお声をいただくこともございます。
簡単な説明が以下の表となりますが、詳細は検査の前に看護師からご説明させていただきます。

大腸内視鏡検査の前に飲む 下剤の種類

ニフレック マグコロールP モビプレップ ビジクリア
長所 〇腎機能の悪い方でも飲める(透析を受けている方でも可) 〇最も飲みやすいとされる味(少し甘みのあるスポーツドリンク味) 〇下剤自体の服用量が少なめ(下剤1L+水500ml を飲んだ後、下剤500ml+水250mlを飲む。下剤自体の量は少なめだが、水の量も入れれば2250mlとなる) 〇錠剤なので、液体の下剤が飲めない人でも飲める
〇腸に便がのこりにくい 〇腸に便がのこりにくく、良い状態で検査が行えることが多い 〇腸に便がのこりにくい 〇水かお茶のうち自分の好きな飲み物で飲める
短所 ※飲みにくい味と言われる(レモン風味のスポーツドリンク味 甘い味が苦手な方には好評) ※服用量が多め(2L) ※腎機能の悪い方、透析をしている方は使えない ※錠剤の数が多い(50錠を15分ごとに5~6錠ずつのむ)
※服用量が多め(2L) ※心臓や腎臓の病気がある方、高齢の方は使えない

何も症状のないうちに一度、


大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。

検査を受けて、自分の大腸メンテナンスの周期を把握し、


大腸癌にならないうちに大腸ポリープを切除しましょう。

内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)

当院では消化器内視鏡専門医の女性医師(水曜日はたで内科クリニック院長、男性医師)による上部内視鏡検査(胃カメラ)、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行っております。

上部内視鏡検査(胃カメラ)では、経口、経鼻どちらでも挿入可能な最新型の細径内視鏡を使用します。ご希望の方には鎮静剤を使用し、うとうとした状態で検査を受けていただくことができます。

令和5年4月より、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)も開始いたしました。切除可能なポリープは検査時に切除することもできます。

初めての大腸カメラで心配な方は、院内で下剤を内服して頂くこともできます(検査の方専用のトイレあり)。もちろん自宅で内服したい方は、内服してから来院頂くこともできます。また、胃カメラと同様、鎮静剤を使用して、うとうとした状態で検査を受けていただくことができます。

当クリニックの内視鏡は、富士フイルム社製の最新内視鏡システムのLASEREO7000を採用しております。

LASEREO7000

  • 光源装置:LL-7000 
  • プロセッサー:VP-7000 

波長の異なる2種類のレーザー光の発光比率を変え,粘膜表層の微細な血管や表面構造などを強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」や,粘膜の赤色領域部分の微妙な色の違いを強調し炎症箇所、微小ながんを見つけやすくする「Linked Color Imaging(LCI)」などにより,微小な病変の観察をサポートする内視鏡システムです。

よくある質問